『家族のお正月』
2015年2月23日(月)
日本人にとってお正月は家族が集う一番のきっかけではないかと思う。
日頃からご面会の多い当院でも三が日は特別で
青梅は1000名、よみうりは700名を超えるご家族様が訪れる。
各々おせちやご家庭の味を持ち寄り、お孫様、ひ孫様まで
総勢10名を超えるようなご面会も珍しくない。
一方、お正月はインフルエンザやノロといった感染症の流行期と重なり、
多くのご家族様をお迎えするには当院としてもそれなりの備えと覚悟が要る。
食物の持ち込み禁止や面会自粛をお願いしている施設も多いと聞くが、
感染症が発生したときの現場の苦労を考えるとその気持ちは痛いほどわかる。
しかし、それは当院の目指す姿ではない。
患者様とご家族様の良き時間をお支えすること、
ときに介護の苦労で失われかけたご家族間の絆を取り戻すことも
当院の役割のひとつである。
楽しそうな患者様とご家族様を見ていると、
私達が目指している「豊かな最晩年」の一コマを見る思いがする。
決して簡単なことではないが、
この先も当院ならではの家族のお正月をお支えすべく努力を続けたい。