2011年6月1日 『仙台と生活活性化員』
仙台は震災で大きな被害を受けた地の一つだが、当院の生活活性化員には仙台出身者が
多い。
「生活活性化員」というのは当院独自の職種であり、各病棟に配属されている若手男性スタッフである。
病棟内でのレクリエーションの企画や、お風呂の進行管理など活動は多彩であるが、役割はとにかく患者様の生活を「活性化」することである。
始まりはもう20年以上も前、仙台大学という大学で教員をしていた私の祖母がある一人の体育会系の学生に就職先として当院を紹介した。病棟に配属された彼は元気が良いのに加え、アイデアマンであった。
彼は患者様を楽しませるような企画をたくさん考え、病棟を活性化した。
以来、「生活活性化員」という職種が誕生し、彼が第1号となった。
彼の活躍をきっかけに当院は仙台大学から新卒の学生を「生活活性化員」として受け入れるようになり、現在に至る。
故郷が被災した彼らの心中を思うと心が痛むが、当院で頑張る仙台出身者がこの震災に負けずに益々活躍し、その活躍が少しでも仙台の活性化にもつながることを願っている。