『現場の知恵』
2016年4月11日(月)
当院には「5行提案」という業務改善の仕組みがある。
職員が現場で気づいた改善のアイデアを5行程度に短くまとめて
提案してもらうものである。
提案はすべて私か会長が目を通し、必ず検討する。
内容は車椅子で通りにくい場所の情報から、
研修のテーマ、患者様が使用する食器の形状まで様々であるが、
患者様にもっと心地よくお過ごしいただきたい、
ご家族様によき時間を提供したいという思いに溢れている。
現場でお客様に日々密接に関わっているからこそのアイデアもたくさんあり、
感心することもしばしばである。
この提案制度を始めて8年、その間の提案総数は6180件にのぼる。
検討の結果実現できないものもあるが、改善につながった案件は3700件にもなり、
割り返すと、この8年間毎日1件以上の改善を続けてこられた計算となる。
「豊かな最晩年をつくる」という同じ志をもつ多くの職員から集まる現場の知恵が
慶友の進化を支えてくれていると思うと心強く、
まだまだやるべきことはたくさんあると気づかされる。